2009年5月8日、滋賀県大津市の穏やかな散歩道で、平和な日常が一瞬で地獄へと変わった。園児13名と保育士3名がいつものように散歩を楽しんでいたその時、加害者の新たちふみ子が運転する車が無謀な右折をし、園児たちの列に突進した。保育士たちは必死に子供たちを守ろうとしたが、物理的に間に合わず、軽自動車は制御を失い、園児たちの列に向かって突進。悲劇的な事故が発生し、二歳の男児と女児は命を落とし、他の園児たちも重傷を負った。事故発生後、加害者である新たちは自分に責任がないと主張し続け、事故後の態度も反省の色を見せなかった。一方、被害者である保育園はマスコミから容赦ない追及を受け、園長が涙ながらに記者会見を行うも、質問は過酷で、被害者をさらに追い詰める形となった。遺族は加害者の態度に怒りと絶望を抱え、さらに事態は悪化していった。新たちふみ子のその後の行動も衝撃的で、出会い系サイトでのストーカー行為が発覚。法廷でも責任転嫁の姿勢を貫き、遺族を傷つける発言を繰り返した。最終的に裁判所は実刑判決を下すが、遺族の心の傷は癒えることなく、事故の記憶は深く刻まれ続けることとなった。