義弟は40代半ばで、仕事氷河期にもかかわらず、義父のコネで大手ゼネコンに就職しました。しかし、わずか半年で「プライベートがない」と辞めて以来、フリーター生活を続けていました。彼は「一度きりの俺の人生、好きに生きたい!」と言い、短期で働いては趣味に時間を費やす日々。結婚には興味がなく、広めのワンルームマンションに自分の好きなものを詰め込んで気楽に生活しています。そんな中、義両親は70歳を迎え、自立型老人ホームへの入所を決め、遺産相続の話をすることに。人生を楽しむことに重きを置く義弟に対し、両親は自分たちが築いた財産をどう扱うべきかを深く考えたようです。義両親は、それぞれが残す生命保険を子どもたちに分ける意向を示し、家は売却することに。それを聞いても、義弟は「俺の人生には他人の財産は関係ない」と突っぱねたのです。結果、義両親は彼の人生観を理解することに努め、かえって静かに見守ることにしたのです。