ある日、夫・深夜は突然、仕事を早期退職して実家でセミリタイアしたいと切り出しました。彼の提案は、家族みんなで田舎の実家に引っ越すというものでした。しかし、その実家とは飛行機でしか行けない遠方にあり、高校生の朝香と中学生の拓也はもちろん、私自身も到底納得できるものではありません。「お前らも田舎でのんびり暮らせるって言ってるんだ」と深夜は説得を試みますが、家族の誰もが現実的ではないと反発。結局、意見の対立から離婚に至り、深夜は一人で実家へ帰ってしまいました。それから数年後、突然の電話が。「親父が亡くなったから葬式くらい出席しろ」と言われ、私は驚愕しました。義父亡き後の対応は深夜とその親戚に任せようとしたものの、彼らのもくろみは義母の介護を私に押し付けることだったのです。子供たちと話し合った結果、私たちは誰も葬式に行かないことに決めました。深夜は誰よりも自分勝手な選択をし、私たちの生活を脅かそうとしたのです。子供たちの未来と私たちの現在、それを守るためにも決断は正しかったと思います。