東海道新幹線と東北新幹線が直通運転をしない理由は歴史的な背景と技術的な要因が絡んでいます。約50年前、全国に新幹線を整備する計画が持ち上がりましたが、東京駅での東海道新幹線と東北新幹線の接続はなされませんでした。原因の一つに運営会社の分断があります。東海道新幹線はJR東海、東北新幹線はJR東日本が担当し、それぞれが異なる経営方針を持つため直通運転が困難になったのです。また、両新幹線の信号システムや電圧が異なるため、技術的にも難しいようです。こうした背景により、東海道と東北新幹線は別々の路線として運営されることになりました。東京駅での乗り入れ計画も消え、直通運転の夢は幻となりました。しかし、新幹線の発展は止まらず、北陸新幹線の建設などでさらに拡張されています。このように日本の新幹線は複雑で協力関係が不可欠な交通網なのです。