小学四年生の頃、今くらいの時期に起きた修羅場。俺の学年、約200人が一斉に学校を休んだことがあった。その原因は、当時の担任だった。暴力をふるう常習犯で、社会に反抗的な態度をとるような人間だった。担任発表の翌日、母親をはじめ、動ける保護者全員が校長に担任交代を求めて抗議に行った。それでも、校長は眺めるだけ。正規の教員だからといって何もできなかった。問題はそれだけではなかった。他のクラスの生徒たちにも手を出し、さらに与党議員の娘にも暴力をふるったらしい。ついには、保護者たちが反乱軍となり、学年全体が一斉に休むことになった。俺自身は、担任に憂さ晴らしとして殴られたことがあったが、それでもこの事態の深刻さに気づいていた。結局、警察沙汰となり、その担任は消え、学校は大きく変わった。