トラバステック社での新入社員の面談の日、新事業部長の私が彼らに目を光らせていた。全員が名門大学出身で、揃った経歴があると言えるエリート揃い。ところが、日本語を話せない設定で英語で話し始め、私を見下すような態度を取った。彼らはどうやら、私が日本語を理解できないと思っていたらしい。その時、彼らの内定の取り消しを宣告した。理由は、社内でのコミュニケーション不足を危惧してのこと。社内外でのコミュニケーションを軽視する彼らに、我が社で働く資格はない、と判断したのだ。内定を取り消された若者たちは、再就職活動を試みたが、エリート意識とプライドの高さが災いして、どこへ行っても断られることに。トラバステック社での出来事が、それ以後のキャリアに大きな影響を与えることとなった。彼らが直面した現実は、社会の厳しさを痛感させるものだった。