雄大と桜は、社内恋愛を経て結婚した夫婦だった。しかし、雄大の長期単身赴任が始まってから、二人の距離には少しずつ変化が生まれていた。家事に追われるようになった雄大は、離れて暮らして初めて桜の存在の大きさを実感していた。「桜がいない生活は思った以上に大変だ」と話し、本社へ戻れる日を楽しみにしていたはずだった。ところがある日、雄大は衝撃の告白をする。「こっちで好きな人ができた。遠くにいるお前より、近くにいる彼女を愛したい」相手は同じ会社の新入社員、京子だった。雄大は「二年後には本社に戻る予定だから、その時には別れるつもりだった」と都合のいい言い訳を並べる。しかし、桜が求めたのは中途半端な愛情ではなかった。「どちらかを選んで。私と別れてから、その人を愛しなさい」桜は迷うことなく離婚を決意。さらに社内での不倫問題を会社へ相談し、人事部長や社長も動く事態となった。結果、雄大と京子にはそれぞれ遠く離れた勤務地への異動命令が下される。