毎日の料理で何気なく使っている電子レンジ。しかし、庫内で皿が回転する「ターンテーブル式」と、底面が平らな「フラット式」の2種類があることをご存じでしょうか。実はこの2つは、温め方の仕組みから誕生した背景まで大きく異なります。電子レンジはマイクロ波によって食品中の水分子を振動させ、熱を発生させます。1950年代に登場した初期の電子レンジはフラット式でしたが、当時は電波の届き方にムラがあり、食品を均一に温めることが大きな課題でした。その問題を解決したのが、1966年に日本のメーカー・シャープが開発したターンテーブル式です。食品を回転させることで、固定された電波を全体に当てやすくし、温めムラを減らすことに成功しました。しかし時代が進むと、大型の弁当や四角い容器が増え、皿が途中で引っかかる、掃除が面倒といった新たな不満も登場。そこで2000年代以降、電波そのものを拡散させる技術が進化し、フラット式が再び注目されるようになりました。