バラにトマトをくっ付けると、一見奇妙な組み合わせに思えるかもしれませんが、この手法には驚くべき効果があります。バラのトゲを慎重に取り除き、茎の外皮を剥ぐ作業から始めます。白い芯が見えるまで削り、同じ大きさのトマトを用意して半分に切ります。切ったトマトをバラの茎に被せ、爪楊枝で仮固定をします。さらに、テイクアウト用のコップを半分に切り、トマトをもう一度覆ってケーブルタイで固定します。この状態で、コップ内部を栄養豊かな土で埋めて育成しますが、重要なのは黒い袋で覆い日光を遮ることです。1ヶ月後にはプラスチックを取り外し、新たな根が生えているのを確認できます。この状態で下の茎を切り、別の鉢に植え替えると、同じ品種を新たに育てることが可能となります。この手法は「鳥」と呼ばれ、トマトが湿度を維持する役割を果たします。条件が整えば、トマト無しでも湿った土で同様の効果が得られるのです。