人間の体は生きている間は新陳代謝が活発で、細胞は一定の状態を保ち続けます。しかし、死後の瞬間からその仕組みは激変します。心臓が停止し血液循環が止まると、まず血液が重力に従い体の底部へ集まり、肌は青白く変化します。その後、筋肉硬直が始まり、死後硬直が進行します。この過程はおよそ数時間で全身に広がり、半日から一日をピークに徐々に弛緩していきます。48時間後には腐敗が顕著化し、体内で腐敗ガスが生成され始めます。このガスにより体が膨張し、胃腸内の消化酵素が組織を溶かし始めます。この際には口や肛門から体液が漏れることもあります。さらに腐敗が進むと、周囲には強烈な臭気が広がります。また、腐敗が始まるとハエが寄り付き、卵を産み付け、蛆虫が発生。体は徐々に分解されていき、最終的には骨だけとなります。