大阪梅田駅から電車でわずか30分の距離にありながら、開発に失敗したニュータウンの姿がそこにはあります。この地域はかつてバブル期に宅地化が進められましたが、金融機関の破綻により頓挫し、時が経つにつれ放置されてしまいました。開発を夢見た時代から、まるで忘れ去られた歴史の一片。一度は未来を描かれた場所が、今では静かに眠る。そして時代は進み物流会社が目をつけたことで、倉庫としての再生計画が浮上しています。市民にとっての期待は薄れたかもしれませんが、新たな風が吹き始めています。ただ、その変化は住宅街と交通機関にとっては痛手となり、未来に向けたジレンマが深まるばかり。果たしてこの地は再び活気を取り戻すのでしょうか。そんな問いを投げかけつつ、大阪梅田からの距離以上に届かない願いが垣間見えるのです。