滋賀県において、新幹線の新駅計画が一時進んでいたが、県知事の反対によって突然中止となった。この計画は、滋賀県南部の交通利便性向上を目的に地元自治体の要望により始められたものであった。しかし、財政的な負担を懸念し、新知事は計画の撤回を宣言した。計画地となる栗東市は、県の方針転換に激しく反発した。新駅ができれば経済効果が大きいと見込んでいたため、市は県とJRとの間で紛争が起きるまで無理を通そうとした。しかし、最終的には新知事の判断が覆されることなく、計画はそのまま消滅した。この時代背景には、公共事業の見直しがあり新しい世論の影響もあったとされる。滋賀県民は結局、駅の未来を断念する形を選び、予定地は工業スペースとして新たな始まりを迎えることとなった。