両親に頼まれ、妹・マリナの大学費用や家賃、生活費まで全額支えていた在宅ワーカーの私。しかし妹は私の仕事を理解せず、「在宅って引きこもりでしょ?家族の恥だから出て行って」と冷たく言い放った。これまで家族のために働き続けてきた私だったが、その言葉を聞いて決意した。もう誰かのためだけに生きるのはやめよう。貯金を妹への援助で使い果たし、残高をほぼゼロにした私は、幼なじみで婚約者の高木と共に海外へ渡ることを選んだ。後になって妹は、自分の学費も生活費も実は私が支えていた事実を知る。さらに、高木からも「彼女は引きこもりではない。家族を支えてきた立派なエンジニアだ」と告げられ、ようやく自分の過ちに気づく。しかし、時すでに遅かった。私は新しい土地で新しい人生を歩み始めていた。家族という言葉に甘え、支えてくれた人を傷つけた妹が失ったものは、あまりにも大きかったのだ。