「早く出ていけ」と冷たく言い放たれた澄子。しかし、その直後から状況は大きく変わり始めた。高尾家に嫁いで三十年。澄子は義母・里江からの厳しい言葉にも耐え、家事だけでなく、義父母の介護まで一人で背負ってきた。だが、介護が終わった途端、里江は「もう役目は終わった」と言わんばかりに、息子との離婚と家からの退去を迫った。「私とタカオが帰るまでに出ていきなさい」そう告げられた澄子は、すでに荷物をまとめ、迎えの車を待っていた。雨の中、玄関の外で静かに立つ姿を見た里江は驚きを隠せなかった。しかし、近所ではすでに里江の本性が知られていた。大声での叱責や嫁いびり、介護や家事をすべて押し付けていた事実は、周囲に伝わっていたのだ。さらに翌日、里江は衝撃の事実を知ることになる。澄子を見捨てたと思っていた息子・タカオは、実は最初から妻の味方だった。離婚は一時的なものであり、澄子は海外で彼を待つ予定だったのだ。