妊娠を知った田中さなえは、夫の太一に喜びの報告をした。二人の新しい家族が始まると思っていた彼女だったが、返ってきた言葉は「子供嫌いだから父親になりたくない」という冷たいものだった。さらに、太一を溺愛する義両親まで「無理に産む必要はない」と告げ、さなえは大きな衝撃を受ける。愛する夫や家族から、お腹の中の命を否定された彼女は、母親として子供を守る決意を固めた。夫婦の価値観の違いは次第に大きな亀裂となり、さなえは離婚を決意する。果たして太一は、自分の過ちに気づくことができるのか。そして、母として歩み始めたさなえの未来は――。