正式な首都が存在しない国とは…⁇
2025/04/17

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首都と言えば、国家の統治の中心地を指すものと考えるのが一般的です。しかし、世界には法律上明確な首都が存在しない国があります。例えば日本。東京は事実上の首都として機能していますが、法律上では首都と定義されていません。不思議に感じられるかもしれませんが、これと同様の状況は世界の他の地域にも見られます。スイスはその代表例の一つです。連邦制を採用しているスイスでは、各州が強力な自治権を有しているため、特定の都市を首都と定めていません。しかし、連邦政府の主要な機関が集まるベルンが事実上の首都として認識されています。次にボリビア。ボリビアは憲法上、スクレを首都としていますが、政府の実際の機能はラパスに集中しています。この状況は、1899年の連邦戦争の後、異なる勢力が妥協してこの制度が成立した結果です。このため、スクレは名目上の首都として、ラパスが事実上の首都として存在するユニークなシステムを持つ国となっています。さらに南アフリカのケースも興味深いです。同国は世界でも珍しい三首都制を採用しています。行政府の所在地はプレトリア、立法府はケープタウン、そして司法府はブルームフォンテイン、とそれぞれ異なる都市が役割を担っています。しかし、どの都市も正式な首都とはされておらず、これら3都市が絶妙なバランスで機能を分担している様子はまさに代わりの効かない仕組みと言えるでしょう。首都という概念が常識にとらわれない形で機能しているこれらの国々は、いかに地政学的要因や歴史的背景が国家制度に影響を与えるかを示す興味深い事例と言えるでしょう。

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