世界中の首都はそれぞれ独自の歴史や文化を持つ存在ですが、その中でも距離が非常に近い首都同士を知っていますか？多くの人が「バチカン市国とローマ」を挙げるかもしれません。確かに地理的には隣接していますが、バチカン市国は都市国家であるため、厳密には「首都」として分類されません。この観点から少し視野を広げると、いくつか興味深い例が浮かび上がります。例えば、南米ではアルゼンチンのブエノスアイレスとウルグアイのモンテビデオが約192キロメートルという距離で隔てられています。この距離を船や車で移動することができ、両都市間の関係は歴史的にも非常に密接です。一方、欧州を注目すると、オーストリア・ウィーンとスロバキア・ブラチスラバが約60キロメートルという近さに位置しています。電車でわずか1時間ほどで移動可能であり、現在も両国間の経済や文化的交流が活発です。さらに両国間を結ぶ橋やインフラには、日本の本州四国連絡橋プロジェクトで培われた技術が採用されています。このように、近接した首都同士は地理的な魅力だけでなく、歴史的な相互関係や現代の技術協力といった側面でも注目されるべき存在です。