都内の広告代理店で働く東恭平。業界の激務に忙殺されながらも、若手としては異例の出世を目指していた。ある日、重要な商談に向かう途中、路地裏で倒れた老人を助けることになり、やりがいのある商談に大遅刻。結果、田舎町の下請け会社への左遷が決まった。恋人の小林由香にも見放され、失意の中で新しい職場の日々を過ごした。二年後、地元出身の新社員斉藤りさの情熱が、腐りきった職場を変えていく。彼女の原動力が、かつて東が企画したCMであることを知り、東は、自分の仕事が誰かの心を動かしたことに誇りを感じる。社長の異動話も断り、斉藤と共に意義ある仕事を続ける決意を固める。誰かの心を動かす仕事、それこそが彼の心を奮い立たせる理由だったのだ。