実家で暮らしていた32歳の俺を見て、弟嫁のみおさんは「昼間からゲームばかりしている無職の引きこもり」と決めつけた。俺が「ゲームのシナリオライターとして働いている。自宅が職場なだけだ」と説明しても、彼女は聞く耳を持たなかった。祖父の遺産相続も終わったことで、俺が父の遺産を当てにしていると思い込んだみおさんは、「家族全員で絶縁する」と宣言。さらに一か月以内に出て行くよう迫った。しかし、俺は慌てることなくそのまま生活を続けた。そして数日後、事態は大きく変わる。弟一家が引っ越した豪邸の本当の所有者は、父ではなく俺だったのだ。祖父の介護を長年続けた俺に、遺産として受け継がれていたのである。ゲームの仕事で安定した収入を得ていた俺は、決して働いていなかったわけではない。むしろ両親の生活費まで支えていた。しかし、その事実を知らなかった弟嫁は、自分たちが裕福になれると思い込み、俺を見下していた。真実を知った途端、みおさんの態度は一変。援助を求めてきたが、俺は静かに告げた。「絶縁を言い渡したのは、そっちだったよな」と。誤解から始まった家族の亀裂。しかし最後に明らかになったのは、無職だと思われていた兄が、誰よりも努力し、自分の力で人生を築いていたという事実だった。