結婚式当日、愛華は人生最悪の裏切りに直面した。夫となるはずだった高志は、実の妹・ひろかとともに式場から姿を消し、二人はそのまま駆け落ちしたのである。残された愛華は参列者へ頭を下げ続け、屈辱と悲しみの中で式は中止となった。それから半年後、突然ひろかから二人の結婚式の招待状が届く。「母と一緒に必ず来て」と挑発的な言葉まで添えられていた。怒りを抑えきれない愛華だったが、母は静かに「出席するわ。まあ見てて」と意味深な笑みを浮かべる。迎えた結婚式当日、母娘は会場へ向かった。ひろかは愛華が悔しがる姿を期待していたが、愛華は冷静に事実を明かした。高志とは結婚式前にすでに入籍しており、正式な離婚手続きは一切行われていなかったため、二人の関係は不倫に該当することを参列者の前で示したのである。さらに、その場で離婚届への署名を求め、慰謝料請求を行う意思も正式に伝えた。華やかな式場は一瞬で騒然となり、二人の思い描いていた祝福の空気は崩れ去った。