夫を癌で亡くした直後、実母から告げられた衝撃の事実に、女性は言葉を失った。「先月、あなた達の結婚指輪を売ってしまったの」。それは借金返済のためだったという母の告白だった。生前、夫のヒロトは病と闘いながらも、妻との思い出を何より大切にしていた。結婚指輪は、二人が築いた時間の証だった。しかし母は、娘の家から金目の物を探し出し、指輪や時計を勝手に売却していたのだ。最愛の夫を失った悲しみの中で、さらに母の非道な行いを知った女性は深く傷つく。母は「思い出はお金にならない」と開き直ったが、娘は許さなかった。その後、女性は指輪を取り戻し、母の行為を警察へ届け出る決断をする。借金のために家族の絆まで壊した母には、厳しい現実が待っていた。一方で女性は、夫が残してくれた愛や周囲の支えに気付き、少しずつ前を向いて生きることを選んだ。