真冬の夜、和弘は仕事に追われながらも、娘カノンとの約束を気にしていた。楽しみにしていた水族館の日、急な休日出勤で一緒に行けなくなったのだ。しかし、カノンは「大丈夫」と笑って受け入れるほど聞き分けのいい子だった。だが、その優しさの裏には、長年我慢してきた苦しみが隠されていた。水族館で母・清香と出かけていたカノンは、突然姿を消し、父に助けを求める。「ママには絶対連絡しないで」と震える声で訴える娘。その異常な反応に、和弘は仕事を投げ出して駆けつける。そこで明らかになったのは、清香が娘の前で不倫相手と会っていた事実だった。さらに、カノンを「いい子だから」と口止めし、家族の秘密を背負わせていたことも発覚する。後に和弘は離婚を決意。カノンと向き合い、「もう我慢しなくていい。どんな時でも父さんが味方だ」と伝える。傷ついた娘が再び笑顔を取り戻すため、二人は新しい生活へ踏み出した。