日本の技術は衰えた――そう見える今こそ、見直す必要があります。 ロボットの関節、EV、半導体、病院の検査機器。その内部には、今も日本企業の部品と装置が静かに息づいています。たとえば、中国の人型ロボットの精密減速機には、ハーモニックドライブシステムズの技術が入っている。世界のPCを支える絶縁フィルムは味の素、半導体の基盤となるウェハは信越化学工業。さらに、YKKのファスナー、島野の自転車部品、オリンパスの内視鏡も、完成品の裏側で世界を止めない。しかも強さは消費財だけではありません。京都の折り場製作所の排ガス測定器、浜松ホトニクスの光電子増倍管、日本製鋼所の巨大鍛造品まで、止まれば各国の工場や病院が困る技術ばかりです。