嫁の手料理を捨て続けることに快感を覚えていた夫・正吾。「今日も晩飯、捨てといたから」と平然と言い放つ彼に、妻のどかは深く傷ついていた。結婚して半年、どんなに工夫して料理を作っても「まずい」「食べられない」と否定され、作った弁当や夕食まで目の前で捨てられる日々。正吾は「妻なら俺に合わせる努力をしろ」と責め続け、ついにはネットに悪口を書くとまで脅していた。限界を迎えたのどかは実家へ戻り、母に事情を打ち明ける。母は娘の料理を食べ、その美味しさを知っていたため、正吾の言葉に疑問を抱く。そして母が作った料理まで「まずい」と言い出したことで、彼の発言が料理の問題ではなく、妻を傷つけ支配するための行為だと明らかになる。さらに正吾の母に確認すると、実際には彼が絶賛していた料理も冷凍食品や簡単な料理が多かったことが判明。正吾の「料理へのこだわり」はただの口実だった。精神的に追い詰められていたのどかは、母の支えを受けて離婚を決意する。「もう誰かに評価されるためではなく、自分を大切にしてくれる人のために生きる」と前を向いたのだった。