メトロポリタンの名作として知られる日本美術のひとつ、《土偶》。これは紀元前1000年頃から紀元前300年頃に作られた縄文時代の女性像です。高さ23.5センチメートルのこの小さな焼き物は、短い腕と足、そして独特なデフォルメが特徴的。特に大きな目は太い縁で囲まれ、まるで何かをじっと見つめているかのよう。顔にはシンプルな穴で鼻と口が表現され、下に続く太い首がその存在感を増しています。胴体には刻まれた線や滑らかな模様が施されており、これが入れ墨なのか衣装の模様なのかは謎のままです。ただ、この装飾が与える神秘的な魅力は、見る人を引き込まずにはいられません。