日本人の食への執念は、ただならぬものがあります。本来、人間には消化できないはずの海藻を食べるため、海苔や海藻を分解できる酵素が日本人のDNAに刻まれています。海外では「デビルフィッシュ」と呼ばれる猛毒を持つフグを高級料理として楽しみ、その調理法は豊富です。特に、フグの卵巣をぬか漬けにするという独特の方法でさえも平然とやってのけます。また、皮ごと食べられるバナナや、世界一糖度の高い桃を作り出し、工夫を凝らした食材を日々生み出しています。さらには、世界で最も重たいリンゴを作り、ミシュラン掲載店も数多く、東京は三星レストランの数で世界一です。こうした食文化の背景には、日本人特有の食材への拘りがあります。たとえ領海侵犯やミサイル攻撃があっても動じない日本人ですが、食品に異物が混入すると激怒します。海外では宇宙人が地球に侵略してきても、日本人は彼らを調理してくれるだろう、とさえ思われているのです。