2年前、両親の農家を継ぐことを決めた俺は、恋人だった麻里子から突然別れを告げられた。「今時、農家なんて将来性がない。そんな生活は無理」彼女は都会で華やかに暮らす夢を優先し、俺の仕事や家族の努力を見下したまま去っていった。それから2年後、突然届いたのは麻里子からの結婚式の招待状だった。「社長と結婚する私を見に来て。底辺農家だったあなたに今との差を見せてあげる」と、彼女は笑った。しかし式当日、会場で真実を知った麻里子の顔色は一変する。俺が継いだ農家は、地道な努力によって大きく成長し、彼女の婚約者の会社にとって重要な取引先になっていたのだ。さらに俺には、支えてくれる妻と子供がいた。かつて俺を捨てた女性は、自分の思い込みと傲慢さによって、大切なものをすべて失うことになった。「農家だから価値がない」そう決めつけた彼女が、本当に失ったものはお金ではなく、人を見る心だった。