仏壇にご飯をお供えするのはなぜ?それは「演引」と呼ばれる、大切な習慣なんです。毎日私たちが美味しいご飯を食べられるのは、お先祖様のおかげ。だからこそ、感謝の気持ちを込めて炊きたてのご飯を「一販」として仏壇にお供えします。仏様はその湯気を召し上がると信じられているので、湯気が立ちのぼるご飯が最適ですね。そして、お供えしたご飯は湯気がなくなったら「お下がり」として家族みんなで分け合います。そんな風に日々の感謝を共有することで、家族の絆も深まります。また、地域によってもちょっとした違いがあって、例えば、領渡新集本丸地派ではご飯を山形に盛り付け、九州大谷では特別な盛り付け方法を用いています。どこかホッとする、そして心を感じるこの瞬間、ぜひ大切にしていきたいですね。