「やっと◯んでくれてラッキー!」と、妻は笑った。余命三ヶ月を告げられた俺に、涙どころか喜びをあらわにしたのだ。しかし真実は残酷だった——末期がんだったのは彼女の方だったのだ。俺は一部上場企業に勤め、家庭もあり順風満帆だった。だが妻は浮気を重ね、子どもも他人の子だったと判明。離婚後、二人の子どもは俺のもとに残った。そんなある日、元妻から連絡。「お願い、助けて」と。すべての男に捨てられ、がんで入院中だという。だが彼女に情けをかける余地などなかった。最後に彼女は孤独の中、静かに息を引き取った。あの「ラッキー」と笑った顔だけが、今もなお脳裏に焼きついて離れない。