天皇皇后両陛下は、令和初の第三十五回高松宮殿下記念世界文化賞の懇談会を開かれました。その際、両陛下のきめ細やかなご配慮が大きな話題を呼びました。平成時代の同じ催しを振り返ると、まるで別世界のように演出が違いました。令和の時代における懇談会では、両陛下ならではの細やかな心遣いが随所に現れ、一人一人の受賞者に椅子をご用意するなど配慮が見られました。両陛下が受賞者のもとへ進み、暖かな会話を交わしたことは、平成の懇談会とは全く異なり、この場が受賞者が主役である会であることを示していました。このような令和の新しい形のおもてなしは、平和という新時代における皇室の本当の姿を映し出すものであります。これまでとは異なり、受賞者の輝かしい功績を称えることが主旨となり、皇室の品格を保ちつつ、国際的な文化交流を図る場となりました。令和の天皇家が見せる新たな風に、私たちは目を奪われています。