江戸時代から明治時代にかけて、日本人は世界でも最強の肉体を誇っていたと言われています。その驚異的な身体能力は、性別に関係なく発揮されていたんです。例えば、60キロの米俵を運ぶ女性たちが、なんと一度に300キロの米俵を軽々と運んでいたという記録も残っています。さらに、人力車の車夫は、110キロの距離を休まずに引っ張り、わずか30分の遅れで到着したという驚くべき成果を達成しました。その秘密は、食生活にあったと考えられています。毎日の食事はシンプルで、お米を中心に、味噌汁や魚、漬物、豆腐などの軽い副菜が主流でした。面白いのは、ドイツ人医師が肉食中心の食事を提案したところ、予想に反して体力が低下してしまったこと。これによって、日本人の食生活の重要性が再認識されたのです。