エスエヌエス(SNS)での情報拡散が、従来のマスメディアによる報道の枠を超え、大きな影響を与える時代が来ている。今回のベネズエラ情勢を巡る騒動では、その現象が顕著に表れた。日本の一部マスメディアが「トランプ大統領による石油目的の侵略」とする報道を展開する中、SNS上では全く異なる現地の声や映像が次々と拡散されたのだ。この情報は真偽を超えて、衰退する独裁政権下で長年苦しんできたベネズエラ国民の希望の光を映し出していた。国外に脱出したベネズエラの人々が集会で喜びを共有し、未来を信じる声を上げる様子は、多くのSNSユーザーに「テレビでは知らされなかった現実」を提供した。そしてそれは、これまでマスメディアが描いてきたストーリーに疑問を呈する結果を招いた。ただ報道を真に受ける時代から、自ら情報を評価し、問い直す時代へ。