俺が子供だった頃から、弟ばかりが母の愛情を独占してたんだ。俺がどんなに頑張っても、母は弟のことばかりで、俺のことは後回し。それがすっかり日常になっていた。16歳の時、俺は自力で高校に行くことを決意して家を出た。奨学金を借りて、大学にも進学した。努力の末、東京で自分の会社を立ち上げることができた。15年が経ったある日、弟の結婚式の話を聞いた。しかし、俺は結婚式に呼ばれなかった。母は「来なくていいから」と言われたんだ。でも俺にはもう、支えてくれる人がいた。花と共に築いた人生が、俺の新しい家族だった。