戦国時代、合戦は大名同士の戦いとの印象が強いが、その舞台裏には数多くの足軽たちの姿があった。彼らの多くは農民で、戦は一種の出稼ぎだった。村を出発する彼に村人は、「必ず、生きて帰ってこい」と願うが、装備を揃えるのも一苦労だ。竹槍や鍬などの農具を武器として持ち込む者も多く、大名から武具を借りられることは稀だった。食糧は貴重で、戦が激しくなると支給もままならなくなる。水さえも確保が困難で、井戸や川も敵に汚染される危険がある。生き残るためには、道端の草や木の皮をも食べる覚悟が必要だった。合戦中、足軽たちは賭博に興じ、命がけで戦う理由は略奪による収入だった。戦利品で生活を支えることが、彼らの大きな目的だったのだ。戦傷を癒すにも医者の手当てはなく、仲間内での対処がほとんどだった。矢を抜き塩を塗る苦痛に耐え、戦は続く。