昭和のターボ車は、現代の高性能車とはまったく違う魅力を持っていました。電子制御がまだ発展途上だった時代だからこそ、アクセルを踏み込んだ瞬間に襲いかかる強烈な加速感と、ドライバーの腕を試す荒々しさが存在していたのです。まず紹介したいのが、日産スカイライン2000ターボRSです。「史上最高のスカイライン」という言葉で多くの若者を熱狂させたこの一台は、FJ20型DOHCターボエンジンを搭載し、当時としては驚異的な205馬力を発揮しました。さらに「西部警察」の劇中車として登場したことで、少年たちの憧れの存在となりました。続くスズキ・アルトワークスRS/Xは、軽自動車の常識を完全に変えた革命的モデルです。550ccエンジンながら64馬力を誇り、9000rpmを超える高回転性能は、多くの人を驚かせました。一台の軽自動車が市場全体に衝撃を与えたのです。また、マツダ・ファミリアGT-Xや三菱ギャランVR-4は、ラリーで培った技術を市販車へ投入した本格派でした。四輪駆動とターボの組み合わせは、雨や雪道でも圧倒的な走行性能を発揮し、後の名車誕生にも大きな影響を与えました。