北陸新幹線の建設を巡り、米原ルートが浮上しているが、滋賀県知事はきっぱりと反対を表明した。このルートは滋賀県を経由するが、同地域は既に東海道新幹線があり、特段のメリットをもたらさない。政府が提案したオバマ・京都ルートに比べ、米原ルートはコストが割安であるにも関わらず、滋賀県は相応の支出を求められるため、負担が増す一方だ。さらに、滋賀県は北陸新幹線が通過しないことから、経済的な利益を享受できず、地元の鉄道サービス維持費が増加するだけである。このため、滋賀県民にとって、米原ルートは不利益でしかない。県知事はその着工が極めて困難であることを強調し、計画の再考を促した。北陸新幹線の建設は、沿線の自治体の承認が必要であり、今後の進展が注目される。