佳代子は両親を突然亡くし、深い悲しみの中にいた。そんな彼女に婚約者の友彦は「一人にしておけない」と優しくプロポーズする。しかし、佳代子の親友・樹里は、そのタイミングの早さに違和感を覚えていた。一年後、佳代子はついに婚姻届を提出する日を迎える。友彦は両親まで連れて役所へ現れ、笑顔で手続きを見守っていた。だが、窓口に婚姻届を出した瞬間、背後から信じられない言葉が聞こえてくる。「これで佳代子の実家の財産は俺たちのものだ!」その本性を知った佳代子と職員は凍りつく。幸い樹里が役所の職員だったため、提出前の婚姻届をそっと返してもらうことに成功。佳代子はその場で書類を破り捨てた。後日、友彦は佳代子の家に押しかけ「夫婦になったんだから遺産二億円を渡せ」と迫る。しかし佳代子は冷静に告げる。「私たちは結婚していないよ」さらに樹里の調査で、友彦一家には多額の借金や自己破産歴があることも判明。財産目当てだった彼らの計画は、婚姻届を破り捨てた瞬間に完全に崩れ去ったのだった。