義理の息子が私の太ももにそっと手を置いたあの瞬間、私は驚きました。 これは偶然でも、ましてや間違いでもない。世間ではよく言われますよね、 「五十五歳を過ぎたらもう女としての人生は終わりだ」 でも、それは真っ赤な嘘でした。少なくとも私にとっては。 あの日、私は彼の家のリビングのソファに座っていました。時刻は夜の十一時を回っていました。 娘は地球の裏側、アメリカで留学生活を送っていて、この広い家にいたのは義理の息子と私の二人きりだったんです。 「小保さん、ワインでもいかがですか?」 四十五歳になる義理の息子、ケンタがグラスを差し出しました。 私はそれを迷わず受け取りました。だって...(続)
2026/01/16