幼い頃から、リノは妹アリサに嫌われ続けていた。火傷の跡が残った顔を理由に「ブス」と呼ばれ、大切な物を壊されても、母はいつもアリサの味方だった。そんな過去を抱えたまま、リノは海外で静かに暮らしていた。ある日、母から突然連絡が届く。「アリサが重病で、移植が必要になった。あなたしか適合者はいない」と。リノは帰国し検査を受けるが、心の傷は簡単には消えなかった。そして病室で再会したアリサは、昔と何も変わっていなかった。「ブスのあんたが見舞いに来ると具合が悪くなる」と言い放ち、さらには病院食の皿まで投げつける始末だった。命を救う存在である姉への感謝よりも、見下しと憎しみをぶつけ続けた。「黙って臓器を差し出せばいい」――その言葉を聞いた瞬間、リノの決意は固まった。自分の命を危険にさらしてまで、悪意を向け続ける相手を救うことはできない。アリサはSNSで「妹を見捨てた冷たい姉」とリノを非難し、世間の注目を集めようとした。しかし過去の行動や病院での態度が明らかになり、次第に批判の矛先は彼女自身へ向かった。