倉本杏は、ドラッグストアで働く平凡なアラサー女性だった。恋人の坂下匠とは交際4年、同棲2年。周囲には秘密にしていたが、杏は近い将来の結婚を心から楽しみにしていた。しかし、誕生日の夜、匠のスマホに届いた一通のメッセージがすべてを変える。「今日も最高だった。ずっと抱き合っていたい」。相手は同じ職場の須藤真理だった。匠は飲み会だと嘘をつき、杏を裏切っていたのだ。さらに真理は、匠から「彼女はいない」と言われて交際していたことが判明する。杏は彼の嘘に気づき、深く傷つきながらも、匠を完全には嫌いになれなかった。