障害者を助けた優しさが、まさか修羅場の引き金になるとは、俺は想像もしていなかった。ある日、新宿駅で足の不自由な女性を助けた俺は、電車に乗れず困っていた彼女をタクシー乗り場まで付き添っただけだった。しかし、その姿を偶然見ていた彼女・明美は、俺が浮気をしていると決めつけた。証拠写真があると言い張り、父親と弟まで家に乗り込ませ、俺は暴行を受けることになった。さらに明美は「慰謝料を払わないなら訴える」と迫ってきた。そこで俺は、助けた女性と連絡を取り、真実を伝えた。彼女はパラリンピック競泳代表選手で、夫もいる既婚者だった。浮気など成立するはずもなかったのだ。その後、明美の嘘や本当の目的が明らかになり、家族は謝罪。俺は人を疑う前に、事実を確かめる大切さを痛感した。そして、あの日の善意だけは間違っていなかったと信じている。