史上最年少で完全試合を達成し、「令和の怪物」と呼ばれる佐々木朗希。彼の歩みには、圧倒的な投球だけではなく、人柄が伝わる数々のエピソードが存在する。岩手県陸前高田市で生まれた佐々木は、幼少期から野球の才能を発揮した。しかし、9歳の時に東日本大震災を経験し、父や祖父母を失うという大きな苦難を乗り越えてきた。その後も地元への思いを大切にし、大船渡高校へ進学。強豪校からの誘いを断り、仲間と甲子園を目指す道を選んだ姿は、多くの人の心を打った。高校時代には163キロを記録し、一躍注目の存在となったが、故障防止のため甲子園を懸けた決勝戦では登板を回避。この判断は大きな議論を呼んだものの、将来を見据えた決断として評価されることになった。千葉ロッテマリーンズ入団後も、首脳陣は慎重に育成を続けた。そして2022年4月10日、オリックス戦で完全試合を達成。13者連続奪三振、19奪三振という記録も打ち立て、球界に衝撃を与えた。