天皇陛下と雅子さまに三十年もの長きにわたり仕えてきた岡山さん。彼は一九九四年、両陛下がご成婚された翌年に東宮御所に着任し、その後も雅子さまを支える最も信頼される側近として活躍してきました。雅子さまにとって、岡山さんは単なる仕事仲間ではなく、家族のような存在でもありました。岡山さんの仕事は、ただの旅館業務にとどまらず、雅子さまの私生活にも深く関わるものでした。たとえば、雅子さまが療養中に愛子さまの通学を見守ったり、校外学習に参加した際も、岡山さんは常にそのそばにいて支え続けました。そのため、愛子さまにとっても、岡山さんは「おばあちゃん」のような存在となっていたのです。二千二十四年七月、岡山さんが退職を迎えると、雅子さまは涙ながらに感謝の気持ちを伝えられました。長年の尽力に対し、天皇家からは絵画や工芸品が贈られるのが慣例となっています。退職後も、宮内庁に招かれたりするなど、岡山さんへの感謝の気持ちは一生涯にわたって続くものです。天皇家の深い敬意と感謝の精神は、このように継承されているのです。