「これ、本当に正しいの?」SNSで拡散されている数学トリック動画に、違和感を覚えたのは高校生の和良(わら)だった。一見すると答えが合っているように見える計算式。しかし、よく見れば“あり得ない式変形”や“本来なら割ってはいけない数の処理”が巧妙に隠されていた。和良はその矛盾に気づき、自らのTikTokアカウントで「騙されないで」と警鐘を鳴らす。「面白いだけじゃダメ。知識がなければ簡単に誤解する」と冷静に指摘する姿が話題を呼び、動画は一晩で10万回再生を突破した。ネットの数学ブームの裏側に切り込む、若き正義感のリアルストーリー。