中年になっても階段を一段飛ばして上がれる人は、筋力と身体機能が若々しい証拠です。大腿部や臀部の筋肉だけでなく、身体への酸素供給能力が要求されるため、この能力がある人には瞬発力とバランス感覚も備わっています。六十代でも階段をスキップで上れる人の八十パーセントは体力年齢が四十代以下とされています。また、聞き手側でない手で箸を使える中年は、脳の可塑性が高く、若さの証です。これは脳の柔軟な活用が問われるスキルで、四十代以降の両利きの動作は認知年齢が若いことを示しています。さらに、目覚ましが鳴る前に自然に起きられる人は、自律神経が健全です。これは、メラトニンとコルチゾールの分泌が正常である証拠です。夜明け前の自然な目覚めは、体内年齢を反映します。これらの要素が揃っていることが、中年男性の若さの象徴といえるのです。