三笠宮家の長女である近衛甯子さんの人生は、貞明皇后の誇りである孫として、特別な存在感を持っていました。彼女は、その美貌と文武両道の才能で周囲を魅了し、祖母である大正天皇の皇后に特別に可愛がられていたと言います。幼少期には、羽根付きやおまごなど様々な遊びを通して、祖母から愛情を受けて育ちました。一方で、母親の由里子さまは、どんな環境でも生き抜けるようにと彼女を育てました。この教育方針の下で、甯子さんは自ら電車で学校に通ったり、買い物をするなど、独立心を養いました。大学時代には、日本赤十字社職員である細川元首相の弟、小野忠照さんと結婚し、民間人としての新しい道を歩み始めます。