私の名前はカ子。今日は成人式で、久々に地元に帰ることに。小6で転校して以来の同窓会に胸が高鳴る...かと思いきや、過去の苦い思い出がふとよみがえる。あの日、何の前触れもなく、みんなに絶交の儀式を強制されてから、私の心は少しずつ壊れ始めていた。あの頃、大好きだった新しい筆箱のせいでワルコちゃんに泥棒扱いされ、100人のクラスメイトと絶交させられる屈辱の日々。親友だったサキも私から離れていき、誰にも信じられなくなっていた。転校後、まさかのサキからの電話で、あの筆箱は実はワルコの家にあったと聞かされた時の衝撃。