81勝328本という、もはや現実感を失う数字が積み上がっている。主役はもちろん大谷翔平だ。投手として81勝、打者として通算328本塁打。この時点ですでに「意味不明」と言われるのも無理はない。それでも彼の歩みを振り返ると、すべてが偶然ではなく、必然だったことに気づかされる。毎年のように40本、50本塁打を放ちながら、マウンドに上がればエース級の働き。二刀流という言葉が追いつかないほど、数字の積み重ね方が異常なのだ。2000本安打、500本塁打、そして120勝――誰もが夢物語だと思っていた領域に、今や現実的な距離まで迫っている。40代まで第一線で戦い続けられれば、前人未到の記録が次々と塗り替えられるだろう。大谷翔平は「記録を狙う選手」ではない。しかし結果として、野球史そのものを更新し続けている。その現役時代を目撃できる私たちは、間違いなく幸運だ。