「母の葬式すらなかった。あの時、家族はもう壊れていたんです」——沈痛な面持ちで語ったのは、長嶋茂雄の次女・三奈。父の死をきっかけに、彼女はこれまで語られなかった家族の“真実”を明かした。長女は生まれつき障害を持ち、極めて静かに、数年前にこの世を去っていた。だが、その事実すら兄・一茂には伝えられていなかったという。そして、最も衝撃的だったのは、母・明子の最期——“自ら命を絶った”という重すぎる真実。ミスター・プロ野球と称された男の栄光の陰に、こんなにも深い闇があったとは…。遺された遺言書には「家族は、三奈に託す」とだけあったという。愛と憎しみが交錯する、長嶋家の壮絶な裏側が今、静かに語られ始めている。