私は麻里子。付き合っている彼氏、高広は料理が得意で、デートも素敵に演出してくれる理想的な彼だった。でも、同棲を始めてから、何かが変わり始めた。引っ越し初日、キッチンで張り切って朝ごはんを作ってくれた高広。でも、片付けを全くしないことに気づく。「あれ、洗い物ってどうするの?」と思ったけど、彼はまるで気にしていない様子。何度も言っても、「今日は洗い物できない」と、結局私に任せっきり。次の日、また寝坊して朝ごはんを適当に作ると、彼は文句を言ってきた。「なんでこんなに適当なんだ?」って、私が疲れているのも気にせず。彼の「やる気がないだけだろ?」という言葉に、私はますます腹が立った。そして、最も衝撃だったのは、彼が勝手に実家の母に合鍵を渡していたこと。私が気にしていることを全く理解せず、家にいない間に母親が入ってくる。私の気持ちを無視して、まさかの展開に、結婚なんて考えられなくなった。